【決定版】冷凍?冷蔵?コーヒー豆の保存方法オススメは?どうするのが1番いいの?

【決定版】冷凍?冷蔵?コーヒー豆の保存方法オススメは?どうするのが1番いいの?

『コーヒー豆の保存方法はどうすればいいの?』って皆さん悩みますよね〜。

コーヒー豆の保存方法は、ドリップの方法と同じくらい頻繁にいただく質問です。

冷凍がいいのか?冷蔵がいいのか?
保存する容器はジップロックでいいの?キャニスター?などなど、いろんな情報がありすぎてどれがいいのか分からない。

それもそのはず、『コーヒー豆 保存方法』で検索したら、そりゃもういろんな情報があるし、それぞれ違う結論になっていたり、、、。


ということで、今回はコーヒー豆の保存方法はどれがいいのかを、実験してみました!

これを見れば、コーヒー豆の正しい保存方法を理解して、風味あるコーヒーをより長く楽しんでいただけます!

※注意点!

今回解説するコーヒー豆の保存方法は『どうすれば1番長く鮮度を保てるの?』という実験からでた結論なので、はっきり言ってめちゃくちゃ手間がかかります。
「め、めんどくせ〜」と感じる方も多いと思いますし、実際ボクも家ではこんな方法で保存してません。だってめんどくさいから笑
コーヒーの知識の1つとして理解してもらいたい内容ですが、必ずそうすべき!と強制するものではありません。

 

結論

まずは今回実験してみて出た結論から。

コーヒー豆の保存方法、ズバリこれが1番長く鮮度を保てる方法です!

■購入から飲み切るまで2週間くらいの場合 どんな方法でもOK

■購入から飲み切るまで1ヶ月くらいの場合 小分けにして冷凍保存


こんな結論になりました。

購入してから飲み切るまで2週間くらいだよーという人は、常温・冷蔵・冷凍、どの方法で保存しても問題ありません
どの方法でも鮮度を保つのに大差はありませんでした。

購入したから飲み切るまで1ヶ月くらいかなーという人は、小分けにして冷凍保存にしてください。


それでは実験した内容を一緒に見つつ、順番に解説していきましょう。

 

保存のキホン知識4つのポイント

コーヒー豆の風味を長く保つために、保存についての基本をおさえておきましょう。

コーヒー豆の鮮度を保つために気をつけたいポイントはこの4つです。

①酸素に触れる量を減らす

②紫外線や日光から守る

③高温を避ける

④多湿を避ける

これらの劣化要因からコーヒー豆を守ることが大切です。

すなわち、できる限り外気にさらさず袋に入れた状態で、日光があたらない部屋の涼しい場所に保管していればキホン的にはOKです。

このキホンをおさえつつ、さらに風味を長持ちさせるためにはどういう工夫をしたらいいのか、実験してみましょう!

 

実験内容

今回の実験はアルミジップ袋に入れた状態で、常温・冷蔵・冷凍のどの環境下で保存するのがいいかを実験してみました。

写真の左から順番に、
①常温保存
②冷蔵保存
③冷凍保存
④15グラムずつ小分けにしてジップロックに冷凍保存
この4パターンで検証です。

①~③については2日に1回袋の封を開けて、中のコーヒー豆を軽く攪拌しました。
ここがこの実験のミソですね。

コーヒー豆の保存方法についての色んな記事を見ていると、買ってから1ヶ月保存する場合(1ヶ月封を切らずに保存)といった具合に、「いや、せっかく買ったのに封切らずに1ヶ月過ごすってどういうこと?」という少し現実から離れた状態のことが多いです。

実際には、買ってから少しずつ飲みながら長く保存するには?と考える方が多いと思いますので、2日に1回コーヒーを飲むという想定で2日に1回封を開けて中のコーヒー豆を攪拌して実験しました。

上記の条件で、2週間後、1ヶ月後のコーヒー豆の状態と抽出後の味を比べてみたいと思います!

 

2週間後

実験による検証はこの3点から判断したいと思います。

■抽出時の膨らみ
■香り
■味

それぞれの状況で2週間保存したコーヒー豆を、15グラム使い200cc抽出し検証してみます。

実験で用いたハリオドリッパーの淹れ方はこちらの記事を参考に↓

【ドリップの王道器具!ハリオV60ドリッパーの基本の淹れ方】

まずは①常温で2週間保存したコーヒー豆(2日に1回開封+攪拌)

2週間経過しても豆の膨らみは充分ですね。
抽出中もいい香りが漂います。
カップに入ったあとの香りも濃厚です。
味も濃く、ハッキリと甘さを感じます。

次に②冷蔵で2週間保存したコーヒー豆(2日に1回開封+攪拌)

こちらもお湯を落とした瞬間から豆が大きく膨らみました。
香りも①と変わらず良い香り。
味は①に比べると甘みが若干薄く感じました。

次に③冷凍で2週間保存したコーヒー豆(2日に1回開封+攪拌

お湯を落とした時の膨らみは充分でしたが、30秒ほど蒸らした後は気泡の量が①と②に比べ明らかに少なかった。
香りも①、②に比べると少ない
味も①、②に比べると薄い

最後に④15グラムずつ小分けして冷凍で2週間保存したコーヒー豆

こちらも豆の膨らみは充分。
蒸らし後の抽出でも気泡の量はたくさんありました。
香りは濃厚
味は①に比べると少し薄い

まとめると、

 常温冷蔵冷凍小分け冷凍
膨らみ
香り

以上の結果になりました。

2週間保存してみての考察

実験の結果としては、③の冷凍で保存していた豆が味、香りともに少なかった。
袋でまとめて冷凍庫に保存していると、冷凍⇔解凍の繰り返しによるダメージが大きかったと考えます。

同じように④も冷凍で保存していたけれど、小分けにしている=袋の開け閉めによるダメージが無かったため香りと味の劣化は少なかったのです。

コーヒー豆は焙煎によって水分がほとんど無い状態になっているので、冷凍庫に入っていても“冷やされている”だけで“凍っている”わけでは無いんです(水分が氷になるので、水分がほとんど無いコーヒー豆は凍らない)。

言い換えれば、コーヒー豆は冷凍庫から出された瞬間に解凍状態になってしまうのです。
つまり、購入してきた沢山のコーヒー豆を袋に入ったまま冷凍保存して、1杯飲む分だけ袋から出して残りを封をしてまた冷凍庫に、、ということを繰り返すことは、知らず知らずのうちに冷凍⇔解凍を繰り返してしまっていることになるのです

ただ、この4種類の香りと味は、一斉に飲み比べしたら判明する程度の違いでした。
(それぞれ別に飲んだら、ほとんど一緒の味に感じた)
 
つまり、2週間くらいで飲み切れるのだったらどんな方法で保存しても味も香りもそんなに変わらない、という結論になりました。

 

1ヶ月後

次に、それぞれの状況で1ヶ月保存したコーヒー豆を、15グラム使い200cc抽出し検証してみます。

まずは①常温で1ヶ月保存したコーヒー豆(2日に1回開封+攪拌)

1ヶ月経過しても膨らみましたね。
カップに入ったあとの香りも味も濃く、甘みも充分に感じます。

次に②冷蔵で1ヶ月保存したコーヒー豆(2日に1回開封+攪拌)

こちらもまずまず膨らみました。
香りも①と変わらず良い香り。
味は①に比べると甘みが若干薄く感じました。

次に③冷凍で1ヶ月保存したコーヒー豆(2日に1回開封+攪拌

こちらは①や②に比べると膨らみが悪いです。
香りも①、②に比べると少ない
味も①、②に比べると薄い

最後に④15グラムずつ小分けして冷凍で1ヶ月保存したコーヒー豆

①や②よりもお湯を落とした瞬間から勢いよく膨らみました。
香りは濃厚
味は①と同様にしっかり甘味を感じました。

まとめると、

 常温冷蔵冷凍小分け冷凍
膨らみ×
香り

以上の結果になりました。

1ヶ月保存してみての考察

1ヶ月後の実験結果は、2週間後の結果と違い保存方法の違いで大きなさがでました。

2週間後の結果と同じように、袋でまとめて冷凍庫に保存していると、冷凍⇔解凍の繰り返しによるダメージが大きかったと考えます。

①や②の常温や冷蔵庫で保存していると、1ヶ月経過しても豆は膨らみはしたけれど、やはり味のピークは過ぎた感じがしました。

対して④の小分けで冷凍保存は、お湯を注いだ瞬間に勢いよく膨らみ、甘味も十分に感じることができました。
 
購入してから飲み切るまで1ヶ月くらいかかるようであれば小分けにして冷凍保存するのが1番鮮度が持続する、という結論になりました。

 

まとめ

今回はコーヒー豆の保存方法はどれがいいのかを、実験してみました。
実験の結果でた結論は、

■購入から飲み切るまで2週間くらいの場合 どんな方法でもOK

■購入から飲み切るまで1ヶ月くらいの場合 小分けにして冷凍保存

これらの方法が、鮮度を持続するのに効果的だと分かりました。

やっぱり長期間鮮度を保つためには手間がかかるんですね〜。

風味あるコーヒーをより長く楽しみたい、そのためには手間は惜しまない!という方は、ぜひお試しください!