Interview07
【#お客様】山田さやかさん(長野県長野市在住)

【#お客様】山田さやかさん(長野県長野市在住)

長野市にお住まいの山田さんご夫婦は、ヤマとカワ珈琲店の開業してすぐからのお付き合いです。店頭に買いにきてくださる時も、コーヒーのことやプライベートのことなど少し会話はするものの「いつかたくさんお話してみたい!」と思っていました。平日はご夫婦それぞれ違うリズムでコーヒータイムを楽しみながらも、コーヒーに対して求めてるものは『豊かな時間を過ごすこと』と同じ価値観を持っていたのが印象的でした。(聞き手:ヤマとカワ珈琲店 川下)

ドリップコーヒーとの出会い

川下:今日はよろしくお願いします!

山田さん:よろしくお願いします!

川下:山田さんは今たくさんコーヒーを飲んでくださってるじゃないですか。そもそもコーヒーを飲み始めるキッカケはあったんですか?

山田さん:きっかけはすっごい覚えてます。初めて入った会社で朝みんなにコーヒーを入れる習慣があったんです。みんなの専用のマグカップがあって。この人には『ミルクあり、砂糖なし』っていう表が壁に貼ってありました。それで今まで飲まなかった自分も興味を持ちました

川下:それまではコーヒーは全然飲んでなかったんですか?

山田さん:もう全然飲んでなかったです。友達が飲んでるの見て「どこが美味しいの?」って思ってました

川下:その会社で入れてたのは、コーヒーメーカーとかですか?

山田さん:あ、全然違ってインスタントコーヒーでした。みんなでお金出し合って、ミルクとかお砂糖とかを買って。自分もなんか混ざらなきゃっていうのがそこにあって、自分だけいりませんっていう風な雰囲気になれなくて笑

川下:なるほどなるほど

山田さん:じゃあ最初は砂糖とミルク入れてみたいなところから始まりました。そしたら甘いので美味しかったんですよ!それがインスタントコーヒーの始まりで。で、会社が入ってるその施設の中にカフェがあるんですけど、お客さんとの商談の時にそこで初めてブレンドコーヒーを注文したんです。もう商談で頭がいっぱいで、お砂糖もミルクも入れる余裕がなくて。でも後になって、インスタントと違う!美味しかったかも!っていうので、その辺りから、インスタントとそうじゃないものの違いがわかるようになってきました

川下:それは結構衝撃うけそうですね

山田さん:衝撃でしたね。そこからどこかのお店に入っても、ホットコーヒーをブラックで頼むようになりました

川下:僕も同じような体験ですねー。26歳の時に美味しいドリップコーヒーとたまたま出会って。名古屋の『なやばし夜市』ってイベントでコーヒー入れながらビール飲んでるおじさんがいて。トヨタの古いピックアップトラックを改造してその荷台でコーヒー淹れてて。で、そこのコーヒー飲んだらもう美味しくって感動して、そこからコーヒーにハマりましたね。

旦那さん:へー、全然僕そういうのと違うなあ。いつ飲み始めたか全然記憶にない。もういつか分からないうちに普通に飲んでたから。中高生ぐらいだったと思うけど、それすら覚えてない

川下:ご両親が飲んでたとか?

旦那さん:親は飲んでたような気がするなー。家にコーヒーが置いてありました

コーヒーを家で淹れるようになったきっかけ

川下:そこから家でコーヒーを淹れるようになったのはどういう流れなんですか?

山田さん:美味しいコーヒーってやっぱり『お店に行かなきゃ飲めない』と思ってたんですよ

川下:はいはい

山田さん:だから、子育てして外に喫茶店に行けなかった時に、多分テレビかなんかで家でコーヒーを淹れるみたいな番組がやってたのかな。あ、じゃあ家でも淹れてみようって電動ミルを買って、そこからハマったというか

川下:そうなんですね。へえ、

山田さん:子供が昼寝してる時とか、学校行ってる時に、1人でコーヒーを飲むのがすごく贅沢な時間みたいに感じて

川下:やっぱり、ホッとする時間って大事ですもんねぇ

山田さん:そうですね、ありきたりですけど

ヤマとカワ珈琲店との出会い

川下:ヤマとカワを知ってくれたキッカケはどんなでした?

旦那さん:はい。権堂付近を普通に散歩してたら見つけたんです。「おや?」て感じで。ああいうね、すごい小さい道歩くの好きなんです。それまでは喫茶店にコーヒーを飲みに行くことはあったんですが、ちょうど立て続けに通ってた店が閉めちゃうことになって。そういうタイミングで、お、新しいお店があるなと思って

川下:よく見つけましたね!!開業当初はウチも店内で飲めたんです

山田さん:あ、1回飲んだね、一緒に行って

川下:そんな最初の頃から知ってくださってたんですね!

旦那さん:そうですね。新しいお店見つけた!と思ったら、それが、喫茶やめちゃうし。で、すごい営業日減らすじゃないですか。すごいなーと!

川下:すいません笑。オープンして1年は朝9時から19時までやってたんです。飲食店であまり働いたことなかったんで、なんとなくそんぐらいかなーと思ってオープンしたら大変で。でもさすがにすぐ変えるっていうのもなんかちょっと悔しいなって開業して1年間は9-19時で続けたんです。最初のスタートから豆の販売をメインでしたいって思ってたので、試行錯誤しながら今の形に落ち着きました

山田さん:なるほど。今も日曜日は営業してないじゃないですか。最初は日曜日行けないのかっーて思ったんだけど、それはそれで、行けないってなると行かなきゃ!と思うようになりました

旦那さん:僕もちょうど単身赴任の日課になってた。長野市に帰ってくるのが土日だから、土曜日に買いに行って東京に持って帰る。それで2週間ぐらいのペースで通ってましたね

ヤマとカワ珈琲店のココがお気に入り

川下:ありがとうございます。じゃあ、ヤマとカワのココが気に入ってる!ってポイントありますか?

旦那さん:あのコーヒー豆の袋を毎回持っていくとそこに入れてくれるサービスが良いですね。袋をゴミにしない、ああいう意識は当時早かった気がする

川下:たしかに、あれは最初からやってましたね。販売する時の効率を考えると100gずつとか200gずつでパッケージしてる状態で店に並べた方がパッと販売できるから良いですよね。でも僕も店を始めてから分かったんですが、梱包資材って意外とお金かかってるんですよね。当たり前のように袋に入っていれば、その費用は商品の価格に上乗せられてます。じゃあ、袋をくり返し使えば、ゴミも減らせるし、お客さんには安く販売できるし、僕らも梱包資材をたくさん仕入れる必要ないし

山田さん:昔のお豆腐屋さんみたいな感じですね、家にあるボールを持ってって買うみたいな

川下:そうですね

山田さん:私は雑貨も好きで。いろんなものを置いてあるのを見るのが好きなんですよ。初めて行った時に売ってる手ぬぐいとか器とか、諸々の雰囲気が好きでした。あとソノマノさんも以前から好きだったので「ここにも置いてある!」って感じで。自分が好きなお店のものが置いてあると、店主さんとの好きなもの似てるなーって思いますよね

川下:確かに『そこの店とここの店やっぱり繋がってるんだ』ってのが感じられると嬉しいですよね

日常でコーヒーをどんなふうに楽しんでる?

川下:日常でどんなコーヒータイムを過ごされてますか?

旦那さん:僕はね、朝ごはんの後に飲むことが多いかな。朝食べてる時に、フライパンで1番弱火の火入れとくんですよ

川下:フライパンで?へぇ

旦那さん:フライパンが1番こう、ほら、火を面で受けてくれるじゃん

山田さん:なんかいつもそれがわからない私には笑

旦那さん:1人暮らしやってる時とか、単身赴任の時もそうだったんだけど、朝ご飯食べてる間にいい具合に沸いてくるぐらいになってて。で、火を止めて、食器洗ってる間にちょっと冷めるじゃない。それでポットに移して淹れるって感じですかね

川下:面白いっすね。じゃあ朝ごはん食べて、コーヒー淹れて、ちょっと1杯飲みながらゆっくりしてるって感じですか。いい時間ですねー!

山田さん:私は、朝はバタバタしてるんで、職場に行ってから飲みますね。午前中の10時とか、お昼ご飯の後とか、あとは15時か。1日2回は淹れて飲んでますね。朝は8時に家を出ないと間に合わないので飲む時間なくて、ー仕事してちょっと落ち着いてきた頃が10時なんですね。私がそのタイミングでガリガリ挽きはじめると、やっぱいい香りするねって周りの同僚に言ってもらえたりします

川下:コーヒーと一緒に何か食べたりもするんですか?

山田さん:午前中は極力食べないようにしてて。お昼ご飯の後に甘いものを必ず。クッキーだったり、お饅頭だったり、ゼリーだったり。色々頂き物をする職場なので。1日中忙しい日はゆっくりはできないけど、でも、1日1杯は飲まないと、なんかこう、1日終われないですね

川下:みなさんそれぞれに決まったコーヒーの時間があるんですね。聞いてるとやっぱり面白いです

コーヒーで暮らしが変わった?

川下:コーヒーに出会って、暮らしの中で何が1番変わりましたか?

旦那さん:時間かな

山田さん:同じこと言われちゃった、そこ一緒だ

旦那さん:仕事前に飲むと少しゆとり感が持てるし、あと切り替えもできるよね。そういう時間が持ててることがすごい豊かな感じがして。1日は24時間って決まってるけど、その中でコーヒーの時間を確保できてることが豊かに感じますよね

川下:めちゃくちゃ分かります

山田さん:私は淹れてる時間そのものも楽しいけど、コーヒーを飲むことで仕事の切り替えにもなるし、効率がよくなる気がする。あとは私がコーヒーを淹れてると『それはどこで買ってるの?』なんて、同僚と色んなおしゃべりがはじまって、そこから次のアイデアが出たりとかもあるので、いいキッカケになっていると思います

川下:そうですよねー!コーヒーを飲むその時間があるだけで、何もない日でも『今日はちょっといい1日だったなー』って思わせてくれる価値があると思うんです。 だからそういう時間を暮らしの中にどうやってフィットさせていくかみたいな情報を届けたいなと思っています。今日は色々と話聞かせていただきありがとうございました!