コーヒー豆を発送するまでどんなことをしているの?

コーヒー豆を発送するまでどんなことをしているの?

新型コロナウイルスの拡大防止のため実店舗が休業になり、有り難いことにオンラインショップでの注文が増えています。
コーヒー豆が手元に届くまで、コーヒー屋がどんなことをしているのか、ちょっと気になりませんか?
口に入れるものだし、どんなことに気をつけて商品をつくっているのだろう、と疑問に思っている方もいるかもしれません。
今回は「ピッキング」「焙煎」などふだんなかなか耳にしない、コーヒー屋の仕事の一部をご紹介します。

◉登場人物のご紹介


川下 長野県長野市に店舗がある、ヤマとカワ珈琲店の店主。2人の子をもつお父さん。

Oさん 近所に住む常連さん。コーヒー初心者だったが、ヤマとカワ店主の川下さんコーヒーについて質問しているうちにだんだんとコーヒーについてくわしくなってきた。


コーヒーの焙煎から発送までの過程で具体的にどんなことをやっているのか気になります!

まず焙煎する前に、生豆をピッキングします。

ピッキングって何ですか?

あまり良くない豆を選別する作業です。
欠けていたり、変形している豆、傷んでいる豆を取り除いていきます。

なるほど!味を良くするための作業なのですね。
ピッキングしたあとは焙煎をするのですか?

はい、そうです。ちなみにこれが生豆と焙煎した後のコーヒー豆です。


全然大きさが違いますね!

はい。生豆を加熱すると中にある水分が抜けるので膨張します。
さらに加熱を続けると弾けるタイミングがあります。
コーヒー業界ではその現象を「爆ぜる(ハゼル)」と言います。
1回爆ぜることを「1ハゼ」、さらに加熱してもう一度爆ぜたら「2ハゼ」と言います。
深煎りほど長く加熱しているので爆ぜる回数が多くなります。

オンラインショップなどの説明にある「◯ハゼ」という表現がずっと気になっていたので知ることができてうれしいです。

ちなみに品種や産地が異なっても、爆ぜるタイミングはあまり変わりません。

では毎日同じ火力、同じ時間、焙煎しているのですか?

季節によって気温や湿度などがちがうので、毎回同じようには焙煎できません。
毎回、外気温、室内の気温、湿度、焙煎機の表面の温度、焙煎機を温める時間の長さなどのデータを蓄積しています。


そんなにいろんなことを記録しているのですね!
季節の変化を敏感に感じられそうなお仕事ですね。

毎日同じ日はないですからね。最初の1回目の焙煎が1番難しいです。
焙煎が終わったらすぐに飲んで、味を確かめます。

毎回焼きたてのコーヒーが味わえるなんてうらやましいです。

はい。焙煎をした後に、もう一度ピッキングを行います。


さらに良い豆だけにするのですね。

ピッキングが終わったら、オンラインショップの注文分の発送作業に取り掛かります。焼きたての豆を袋詰して、すぐに発送します。
お店でもオンラインショップでも、「豆のまま」か「豆を挽く」を選ぶことができますよ。


オンラインショップでも焼きたての豆が届くなんてうれしいです。
コーヒー屋さんのことが知れてとっても楽しかったです!
今週のおすすめの豆は何ですか?

今週は中深煎りのブラジルがおすすめです!コクがあって飲みやすいコーヒーですよ。
 

ブラジル 中深煎り 200グラム

2ハゼ直後に煎り止めしているため、ほのかな苦みと甘味とコクのバランスがとてもいいです。
一口目のガツンとしたインパクトはありませんが、飽きのこない毎日飲みたい珈琲です。
店舗でも不動の1番人気の商品です。
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