
「モカ」ってどんなコーヒー?昔と今の違い&おすすめの選び方
「モカありますか?」と聞かれることがあるけれど…
「モカのコーヒー豆ありますか?」という質問を受けることがよくあります。
しかし、現在「モカ」という名前で売られているコーヒー豆はほとんど見かけません。

かつて「モカ」と呼ばれていたのは、エチオピアやイエメンで生産され、モカ港(現在のイエメン・ホデイダ港)から出荷されていたコーヒーです。
当時は国や農園ごとの詳細な分類がなく、「モカ」という名称が広く使われていました。

しかし、現在ではコーヒーの流通が進み、産地や農園ごとのトレーサビリティ(追跡可能性)が向上しました。
そのため、単に「モカ」と表記されることはほとんどなくなり、「エチオピア産〇〇農園」「イエメン産〇〇」といった具体的な名称で販売されるのが一般的です。
そもそも「モカ」とは?昔のモカと今のコーヒーの違い
「モカ」という言葉は、もともとイエメンのモカ港から出荷されたコーヒーを指すものでした。
17世紀から19世紀にかけて、モカ港はコーヒー貿易の中心地となり、ここから世界各地へコーヒーが運ばれていました。

当時は「エチオピア産」「イエメン産」といった分類がなく、どちらも「モカ」と呼ばれていました。
しかし、現在ではコーヒー豆の流通が進み、より詳細な分類が一般的になっています。
現在「モカ」という名称が使われるケースはほとんどなくなりましたが、エチオピアやイエメン産の豆は、かつてのモカの特徴を引き継いでいます。

この流れは、コーヒーだけでなく他の食品にも見られます。
たとえば、日本のりんごも昔は「長野県産」といったざっくりとした名称で販売されることが一般的でした。
しかし今では「◯◯農園の『ふじ』」というように、農園名と品種まで語られることが増え、「長野県産りんご」という名称は減ってきています。
コーヒーも同じように、かつては「モカ」とひとまとめにされていたものが、今では産地や農園名まで明確に示されるのが主流となっています。

つまり、「モカ」という名前が市場から完全になくなったわけではありませんが、現在のコーヒー豆の流通では、より明確な産地や農園名で販売されているのが一般的です。
「モカの代わり」を見つける方法 & おすすめのコーヒー
(1) モカの飲み口が好きな場合
『モカのようなフルーティーな香りが好き!』な方には、 タンザニア中煎り がおすすめです。


エチオピアと同じアフリカ大陸に位置しているタンザニアは、栽培環境も近く、気持ちよい酸味とフルーティーな香りがあり、昔の「モカ」の印象に近い飲み口です。
(2) モカの焼き加減が好きな場合
モカの特徴が好きというよりも、かつて飲んでいたモカの焙煎度合いが気に入っていた場合は、その味が深煎りなのか中煎りなのかでオススメが変わります。
『苦味とコクがある深煎りのモカが好き』な方には 東ティモール深煎り がオススメです。


濃厚なコクとまろやかな苦味があり、モカの深煎りを飲んでいた人にもピッタリです。
(3) どんな味だったか覚えていない場合
かつて飲んでいたモカの風味が好きだったのか、焙煎度合いが好きだったのか、ちょっと覚えていない、、、!
という方には、飲みくらべセットがオススメです。


ヤマとカワ珈琲店での人気の3種類を飲みくらべできるセットなので、アナタの好みがきっと見つかるはずです!
まとめ:「モカ」はもう無いけれど、好みに合ったコーヒーは見つかる!

かつて「モカ」と呼ばれていたのは、エチオピアやイエメンで生産され、モカ港(現在のイエメン・ホデイダ港)から出荷されていたコーヒーのことでした。
「モカ」とひとまとめにされていたものが、今では産地や農園名まで明確に示されるのが主流となっています。
なので、「モカ」という名前にこだわる必要はなく、自分の好みを知れば今のコーヒーでもピッタリ合う一杯を見つけられます!
アナタに合うコーヒー豆を、一緒に探していきましょう!
