店を使って自分がチャレンジしたい事と、家族との暮らし。
この2つを両立させるためには、仕事と暮らしの境目をどこに持ってくるのかという問題が発生してくる。
もしくは、境目なんてものを作らずに、仕事と暮らしをごちゃまぜにしてしまうか。
これは小さく店を営む人にとっていつも考えなければいけない課題のような気がする。
今日はそのことについて考えたい。
夫婦で店を営むこと
ヤマとカワは、もともと僕1人で始めました。
1人で運営できる目的で今の物件を選んだので、店の大きさも広くありません。
そんな中、妻と結婚し子供が生まれ、あれよあれよと店は家族の場所となりました。
生れたばかりの子供をすぐに預けてまで妻に働きに出てほしいとは思わなかったから、
それなら妻の気が向いた時に少し店を手伝ってよ、ってな感じで少しずつ1人で運営していた店を1.5人で運営するようになりました。
そんな感じで妻と2人で店で過ごすようになりましたが、メリットは日中にたくさん話をできることでした。
次の休みどうする?だったり、息子の子育ての悩みを共有したり、家族の将来を夢見たり、
普通の家庭では、子供を寝かせて旦那さんが帰ってきてからのわずかな時間しか無いのに対して、うちらはけっこうたくさん話すことができた。
夫婦2人で話をたくさんする事はとっても必要な事だと心から思う。
今年の4月からスタッフに入ってもらったこともあり、2人目の出産を機に妻は店の実務をすることはほとんど無くなった。
でも陰でサポートしてくれる大事な存在。
2人目が保育園に入ったり、妻がある程度動けるようになった時、またヤマとカワの実務を担ってくれるのか、はたまた全然違う働きに出るのか、
どちらにせよ、今後もとても楽しみである。
子どもが店に来ること
子どもが生れて、かつ妻に手伝ってもらってた時は、当然子供を店内に連れてきて営業するスタイルになる。
だんだんとつかまり立ちや歩けるようになってくると、ずっと抱っこ紐で抱っこしてるのも何となく可哀そうな気もしたので、
店内で遊ばせているとおもちゃは散らかすし店の物は触るしで、ここは家なのか?店なのか?と思うほど一瞬で散らかる。
子どもが店に来るようになって最初の頃は、キャラクター入りのおもちゃが散らかる風景を少しイヤだなと思った時期もありました。
おそらくその時期は、『店は非日常感が大事』と今より強く思っていたこともあるし、都会にあるようなクールでスッキリした店に憧れを抱いてたって事もあったのかもしれない。
自分たちの身の丈を理解することと、本当に大事にするべき常連さんは(おもちゃが散らかってることを)気にしてない(むしろ微笑ましく見守ってくれる)ということが理解できてからは、
子供が店の中で遊んでいることもほとんど抵抗がなく、むしろ楽しく営業ができるようになりました。
これからについて
やっぱり僕らは暮らしと仕事の境目をできる限り少なくして、暮らしに合わせた働き方をしたいと思う。
それでも店を成長させるためには、ある程度の店感(非日常感)も必要だし、
やっぱり結局はそのバランスかなと思う。
これからも、
家族としても、店としても、成長していく姿を見守って楽しんでもらえると嬉しいです。