国で選ぶか、焙煎度合いで選ぶか

美味しい珈琲を淹れるために最も重要なことは、自分の好みに合った珈琲豆を購入することです。
そんな当り前のような話しですが、これがけっこう難しいんです。
みなさん自分の好みって把握されていますか?
抽出方法にばかりこだわっていませんか?
珈琲の抽出というのは結局、原料からエキスを溶かす(絞る)だけでしかないので、原料が美味しくなければ(好みに合っていなければ)美味しいエキスが出るはずがないのです。
→ 美味しくない珈琲を上手に淹れる方法
つまり、美味しい珈琲を淹れるためには、原料が好みに合っていることがまず第一条件なんです。
 
じゃあ好みの珈琲豆を選ぶ時に迷うのが、表題にある国で選ぶのか焙煎度合いで選ぶのかという問題。
結論から言うと、よっぽどの珈琲マニアでない限りは、焙煎度合いで選ぶ方が間違いが少ないです。
 
確かに国ごとに気象条件が違えば味の特徴は違います。
エチオピアにはエチオピアらしい香りがあるし、グァテマラにはグァテマラらしい酸味があります。
でもそれらを見分けられるのって、もう立派な珈琲通。僕もちょっと自信がありません。
珈琲を飲んだ時にまず感じるのは「苦い」か「酸っぱい」か。
その次に苦味の中にどんな苦味なのか、苦味のあとに甘味がくるのか、苦味のなかに香ばしさがあるのか、、、
国ごとの味の特徴というのは、最初に感じる苦いか酸っぱいかの後に細かく分類される味の要素の中で初めて感じるものです。
かなり難しいことですよね、、。
 
ということで、自分好みの珈琲豆を選ぶときには、すきな焙煎度合いで選びましょう。
焙煎度合いというのは、『深煎り』や『浅煎り』と呼ばれる、どれくらい珈琲豆を焼いたのかという基準のことです。これによってどれくらい苦いか、どれくらい酸っぱいかが判断できます。店によっては『フルシティ』や『フレンチ』と表記されることもありますが、同じことです。
 
苦い珈琲が好きなのか、酸っぱい珈琲が好きなのか、
まずはそれくらい気軽に珈琲を選んでみてください。
その後の諸々細かい味の情報は、おまけ程度に考えてもらって大丈夫です。