力を抜いて

4月にお店をはじめる友人がいる。
彼は関東の出身で、長野県の上高地に魅了されてこちらへ移住してきた。
そんな大好きな上高地の近く松本市の波田という地区で、上高地と同じくらい好きなインドのスパイスを使ったカレーと珈琲のお店をはじめる。

いよいよオープンの日取りが決まって、お店の営業時間や定休日を聞いたところ、その新しくはじめるお店は金・土・日の3日間の営業にするつもりだそうだ。それ以外の日は、その店の大家さんが農家らしくそのお手伝い(有給)や、これまで勤めていた上高地の宿にも引き続き勤務したり(有給)、休日や仕込み作業や自家農園の作業などの日々を過ごす予定らしい。
これまで夢だった『自分の店』を新しくはじめるのに、その店に対して全然気負いがない。むしろお店が軌道に乗るまでの収入源をちゃんと確保しているし、『自分の店』という夢を叶えるために好きなこと(上高地)を犠牲にしていない。

地方であればあるほど場所にかかる固定費は少なくて済む。彼の店も家賃は安く、長野市ではまずない価格だ。固定費が安ければ、利益を確保しやすいため営業日を多くする必要がない。そして空いた日で別の好きなことができる。つまりその店だけで生活費の全部を稼ぐという選択肢を取らなくてもいいのだ。

こういう考えって、家賃の高い街中ではなかなか聞かない考え。
地方には何もないなんてことをよく聞くけれども、きっとそこには自由がある。